会社で土鍋炊飯してきました

December 31, 2013

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きっかけ

12月上旬、会社の同僚から「納会で土鍋炊飯してくれないか」というリクエストを頂きました。 とうとうこの日がきたか、土鍋炊飯職人としての第一歩を踏み出す時がきたか、と感動しましたし、 気づいたときには、「はい、ぜひ炊かせてください (’-’)!」と答えてました。

炊けないよ…

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了解してみたものの、会社のキッチンには IH クッキングヒーターしかなく、土鍋炊飯不可の環境でした。 そのため、カセットコンロを使って炊くことにしました。とはいえ、社にあったカセットコンロはとても貧弱であり、 思わず「これでは炊けない…」と言葉を漏らしてしまいました。

そこで、リクエストを頂いた方に相談してみたところ、 業界でも高い品質を誇る Iwatani 製のカセットコンロを 用意して頂けることになりました。また、お米は宮城県産ササニシキ。 こちらも高い品質のもので、精米したてのお米です。手厚い待遇を頂き、とても嬉しかったのですが、 同時にプレッシャーを感じはじめていました。

納会前日

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プロとしての腕前を期待されているわけですから、ぶっつけ本番という賭けには出たくありません。 まして、いつもとは環境の違うカセットコンロ。練習なしに栄光は掴もうなんて甘すぎます。

ということで特訓をすべく、早めに注文していただいた Iwatani のカセットコンロを持ち帰り、さっそく炊いてみました。

信頼のブランド Iwatani

まず、カセットコンロの紹介です。 用意していただいたのは、 4.1kw の火力を誇る Iwatani 謹製の「カセットフーボー EX」でした。 なんと、標準で持ち運びに便利な臙脂(えんじ)色のケースがついており、 野外で使う際も便利な設計になっています。

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防風設計。

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ボンベは必ず Iwatani 製でということだったので、買ってきました。他のメーカーのよりやっぱり高い。果たしてそこに差はあるのか。

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特訓開始

特訓には茨城県産コシヒカリを用いました。ササニシキを用意したかったのですが、家にはコシヒカリしかなかったので仕方なくつかいました。

着火。まず第一印象、火力が高い。流石は Iwatani。伊達じゃない。 しかし、当然家庭用のコンロには勝てるわけもなく、 いつもと比べて、沸騰までに数分程度時間を余分に要しました。

その後、吹きこぼれ具合から、「これは大丈夫」と確信しました。 ただ、火の強さがいつもとは異なるので、強火の時間と中火の時間を調整しました。

結果、無事に美味しいごはんが炊けました。茨城県産コシヒカリ、もちもちしてるし甘いし最高でした。予定では、何回か炊く予定だったのですが、 想像以上に火力が高かったので、特訓は一度の炊飯で終了になりました。

納会当日

当日は、ザル・土鍋・軽量カップ・しゃもじを持って出勤しました。 会議を終え、いよいよ炊飯。

蒸らしのあと、すぐにLT をしました。 蒸らしは10分ですので、それを超えないよう留意しました。 タイトルは「ぼくとおこめ」。僕がどのような経緯でお米を炊くようになったか、 どんな思いで炊いているのか、などを盛り込んだプレゼンをしました。

散々ハードルを上げて、いざ盛り付け。 さすがはササニシキ、焦げ付くことなくきれいな炊きあがりでした。 社員のみんなに振る舞ったところ、、、

今まで食べたごはんの中で一番おいしいです!

いつものお米と全然違う!

まだありますか!?もっと食べたいです!

などなどお言葉を頂き、感動して泣きそうになりました。今年一番うれしかった出来事だったかもしれません。 今まで辛いこともたくさんあったけど、それでも諦めず炊いてきてよかった。俺の天職はこれや!! と確信しました(!?)

来年の土鍋炊飯

舞い上がっていた納会の途中、 「もっとうまいご飯出してくれる店あるで」という情報を頂きました。 来年は、その店に行き、それを超えられるような炊飯テクを身につけたいと思います。

最後に、このような機会を設けていただいたHBのみなさま、本当にありがとうございました。


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Written by Narimichi Takamura (@nari_ex) who works at Topotal as CEO. He love engineering and fighting game.